山ダイアリー
 2001年11月 


■霜月最後の日
病院に赴き栄養士の指導を受けてきた。むろん木蓮も共にである。それまでの食事の摂取方法と、ここ2週間あまりの食事を比較して意見を述べてもらった。概ね良好とのことで「お誉めの言葉」を戴いた。優しいおばさんだった。牛乳をもう少し飲んでもいいと言われた。間食についても「ときたま」ならいいでしょうと許可が出た。もっとも、この「ときたま」の頻度が問題なのだが(笑)
運動については「必要ない」のではないかと言われた。体重が平均の範囲にあるという理由だった。11月は「生活改善の月」であったと言えるだろう。木蓮も私も、よく頑張った。100点満点をあげてもいいだろう。蕨駅前の花屋で、ご褒美の鉢植え「クリスマスローズ」を買わせていただいた。(笑)

運動療法は継続することにする。体力を作るという明確な目的があるからだ。痩せる為の運動ではなく「基礎代謝量」を向上させる為に、すなわち「登山」の為の体力作りをしなくてはならないからだ。走ることがリズムになりつつある。心地よい疲労のお陰で快適な睡眠を得ることができるようにもなった。

雅子様、宮内庁病院入院のニュースが飛び込んできた。今晩か、明日には「明るいニュース」が流れるかもしれないなあ。
2001/11/30


■団塊の世代
株価低迷、一向に回復の気配はない。テロの影響がじわじわと世界を蝕んでいることを実感する。リストラが急速に進んでいる。年間収入を10%削減。賞与もカット。綜合職を対象にして400名近くの人員を一挙に削減するという。今後2年間で事務職も含めれば1000人近くを減らす予定であると言う。出るも残るも地獄ということか。夢を持てない会社に、それでもしがみつかねばならない団塊の世代が哀れでならない。むろん私も、その一人。目の前に示される一時金の額面に迷い、仕事をなくして路頭に迷う市井の人々がいかに多いか。負けんじゃねえぞ!オヤジたち。身体を大事にして最後まで生きてくれよな。間違っても自殺だけは止めてくれ。昨年1年の自殺者数30000人。うち50才以上で20000人を占めるという。自殺未遂者に至っては、その数倍だろうさ。つくづくと嫌な時代になったものだ。宝くじ買うぞ〜。

失業率5.3%なんて数字のトリックに過ぎない。公表すればパニックになること必定。為政者ではなく偽政者と書き改めるべきであろう。 阪神淡路大震災、主人を失った家族たちの過酷な運命を思う。アフガニスタン難民の人々のことを思う。いまこの瞬間に息絶えている貧しい人々ことを思う。
2001/11/29


■超回復理論
予想通りの結果だった。ストレートで走る距離が伸びている。信号から信号まで負荷を感じないで走れるようになっている。ふたつの信号間を一気に走れるようになるのも時間の問題だろう。1単位をストレートに走り通すことができれば、いよいよ2単位への挑戦が始まる。1月末頃になるだろうか。夜、歩いている人の数が多い。夫婦で歩いている人の姿も散見される。歩くことが生活の一部になっているのだろう。 いまはまだ基礎段階のトレーニングでいい。焦ることはない。基礎体力をしっかり作ろうと思う。

昼食のこと。野菜がいっぱいの「タンメン」を頼んだつもりが「タンタンメン」を頼んでしまった。目の前に出されたラーメンを見て驚いてしまった。半分だけ食べた。体重500gほど減っていた。脂質が減り筋肉の比重が高まっているせいだろう。身体は軽い。懐も軽い(笑)。心はちょっと重たい。いうまでもなく仕事のストレスによる。明日が終われば少し軽くなるかも。今日は赤丸。
2001/11/28


■会議は踊る
骨折したスタッフの仕事も併せて担当することになり、昨日から多忙を極めている。忙しい11月が終わったと思ったら、更に忙しい12月に突入してしまった。このまま年末まで走らなくてはならないようだ。う〜む、、白髪が増える。ストレス解消に山と渓谷社刊行「アルペンガイドNO.16・八ヶ岳編とNO.28・九州の山編」を求める。

午後から14:00〜18:00まで会議。18:30から飲み会。焼肉は4切れほど食べた。あとは野菜ばかりを食べて過ごした。21:00帰宅。今日はトレーニングはお休み。48時間、筋肉を休ませると効果が倍増するという超回復理論に基づいてと、ちょっと苦しい言い訳を。あは。木蓮に依頼して「トレーニングデータ」表示の方法を訂正して貰った。あくまで「データ」を記録していくというスタンスでいい。数字が全てを物語る。改訂初日の今日、赤丸なしというのは、、少々の酒が身体に入り、睡魔に勝てない時もあるということで、無理からぬこととは言えまいか(笑)

11月27日、今日あたり皇太子殿下御夫妻に世継ぎ誕生の号外が流れるかと思っていたのだが。ところで、山好きで知られる皇太子が登山をするというのは、どうやら大変なことらしい。登山道はすべからく整備されて、それはそれは立派になるのだという。御夫妻登山ともなれば専用のトイレ、入浴設備まで作る。移動トイレまで搬出しなくてはならない場面もあるらしい。写真撮影スタッフは山岳部出身の猛者が動員されて、それは想像を絶する騒ぎになる。重い機材を抱えて、常に先に登り待機しなくてはならないのではたまったものではないだろう。山小屋の設備も一新して「フランス料理」などが準備されると聞いた。むろん専用の個室が作られることは言うまでもない。決して皇太子殿下の本意とするところではないだろうが、いささか「やりすぎ」の感は否めない。庶民の我々とは異なり、治外法権、是非に及ばず、、の神聖な領域ということだろう。ともあれ雅子さまには無事御出産をいただきたいものである。
2001/11/27


■月曜日には薔薇を
寒気団南下の気配。明日の朝は冷え込むという予報だ。食事を済ませて外に出た。吐く息が白い。300mほど早足で歩き、まず膝を暖める。それからジョギング開始。走行距離が伸びている。走っては歩き走っては歩くの繰り返しで3Kmを一単位としてプログラムしているのだが、始めた頃の負荷が感じられなくなっている。継続は力なりを実感している。12月に入ったら2単位というのも夢ではなさそうだ。
食事の後は歩き&ジョギング。息を切らせて家に辿り着く。クールダウンの体操をやって呼吸を整えて入浴。湯上がりには定番「ミルク150cc」と緻密に計算された果物がテーブルに並ぶ。少しでも満腹感をという木蓮の配慮である。明日の会議の後は「焼肉」に流れる予定になっている。こともあろうに「特上焼肉!」である。こりゃ困ったことだ。忘年会、新年会とめじろ押し。こりゃ困ったことだなあ。あは。
2001/11/26


■散財の日
朝、民放で「村治佳織」のギターと交響楽団の演奏会を見た。村治佳織?それ誰?奏でるギターのメロディがなぜか心に響き、意見の一致した二人はCDを買いに行こうということになった。図書館にも行かなくてはいけないしスーパーにも行かなくてはならない。休日とえいども、それはそれでなかなか忙しいのであった。連休最後の日だから、今日のジャスコは混むと読み、すばやく支度を整えて家を出た。

読みがあたって、既に駐車場は半分方埋まっていた。まずWAVEに赴き、お目当てのCDを一枚求める。3000円もするCDを購入するのは数年ぶりのこと。続いてエディバウアーに入店、背広の下に着るベスト(5500円)を買う。ウール100%の仕立てのいいもの。これがあれば暖かい。ついでにとばかり、アウトドア用のベルト(4900円)も購入。今までは木蓮のモノを借りていたのだが、女性専用なので長さが不足していて不便を感じていたのだ。一方、木蓮「わたしも」とばかり、小さなお出かけ用チェック柄のバッグ(5900円)を購入。
日頃めったにこうした身の回りの買い物をしない我々は妙に勢いづき、「こんちくしょー」とばかり、お出かけ用のザック(3900円)も求める。小さなテルモスがすっぽり入る。これは発行されたばかりのサービス券を使って「2900円」にまけさせた。このサービス券は明日からでないと有効にならないと言うのだった。「ここだけの話しで内緒にして貰えますか」という店長さんの決済により可能になった。これだけ買えば文句はないだろう。笑。さらに、それから書店に行き、田淵義雄著「アウトドアライフは終わらない」を購入。(1800円)副題は「OUTDOORLIFE CAN NEVER DIE」とある。先週についで、この作家の書物は二冊目である。(一册目は「バックパッキング教書」)ソロー著「森の生活」を実践して18年のホンモノの「アウトドア生活」を送っている同世代の人間である。この人の発する言葉には実践の裏打ちがある。刮目して読みたい作家の一人である。最後に、とどめとばかり、スタバで珈琲豆を買った。(870円)

それから図書館(川口市戸塚図書館)に向かい、これまたしこたま書物を借り出してきた。スーパーに立ち寄って帰宅したのは午後2時近くだった。さっそく珈琲豆を挽き立てて飲む。珈琲の立て方は娘から教わった通りに一点集中でお湯を差す方式でやった。豊かな味わいに満足したことだった。

夕方5時街が黄昏に染まる時刻にwalking&Running開始。いつもより早い。ちょっとだけ距離を伸ばして走ってみた。始めた頃に比べると持久力がレベルアップしてきているのが実感できる。昨日から筋肉トレを並行して始めた。体重まったく変化せず。カロリー過不足ないということか。
2001/11/25


■神宮外苑にて
04:30に目覚ましは確かに鳴った。勇んで飛び起き支度を整えて駅に向かうはずだっった。ところが、である。神よ悪魔よ!私の手は目覚ましに伸び、不粋な音を消してしまったのだ。やはり疲労が重なっていたのだろうか。山よりも眠りを選んでしまった。山に向かうにしては計画が杜撰であった。地図の読み込みもしないで安易に向かうべきではなかった。反省!
09:00覚醒。10:00朝食を済ませてから二人でバスに飛び乗った。目指すは神宮外苑銀杏並木。2年前の晩秋に訪れた私達は、陽を浴びて輝く銀杏の美しさに深く打たれたことがあるのだ。「あの銀杏をもう一度みたい。」

信濃駅に降り立ったのは12:00近くになっていた。駅前の中華飯店に入り「五目中華飯」(私はご飯を1/2残す。)「五目焼そば」で腹ごしらえを済ませ、そぞろ歩きとしゃれこんだ。銀杏が今を盛りと輝いていた。葉が風もないのにハラハラと舞い降りてくるという願ってもない趣向だ。 並木道は大勢の人たちで溢れていた、鋪道には車の列、スケッチに興じる人の姿、さまざまなひとたちが銀杏の下に集まってきていた。 焼き芋を売る臨時の店が繁盛していた。私達も「芋」の匂いに誘われて「食べ歩き」をしてしまった。秋には芋がよく似合う。笑。

青山一丁目から電車で神保町まで。古書店をひやかした。山岳書専門の店には古色蒼然とした山の書物が積まれてあった。いかにもという値段がついていたが購入する気持ちにはならなかった。お茶の水駅まで歩いて秋葉原からは京浜東北線で帰ってきた。万歩計の数字が、途中でリセットされていて正確な数字が判らない。どうみても10000歩は軽く超えているはずだ。報告の数字は控えめにした。あはは。 基礎トレーニングはいつもの通り。今日から筋肉トレも並行して行うことにした。リズムを刻む習慣がようやく整ってきたようだ。継続してこそ意味がある。
2001/11/24


■勤労感謝の日
休日ではあるけれど仕事に出向く。薬を飲み始めて10日目。初めて「気分」が悪くなった。12:00近くになってお腹が空いて気持ちが悪くなったのだ。午前中食べたものが消化され「血糖値」が低くなってしまったのだろう。昼食はおにぎり2個とサラダとスープ。添え物のベーコン卵焼は黄身とベーコンを残して食べた。15:00に帰宅したら「串刺し団子1本」が目の前に出てきた。遠慮して4個ある内の3個だけを食べた。ひさしぶりで団子を食べた。これは木蓮の思いやりである。それから1時間ほど炬燵の中で仮眠を取る。夕食には野菜と牛肉と大根の煮付けが出た。ご飯の量にも慣れてきた。

明日はひさしぶりの山。早朝の電車で丹沢に向かう。この時ばかりはカロリー制限撤廃という御墨付きを貰っているのだが(運動量が大きいという理由で)、やはり油脂と糖は控えなくてはならない。データが出るまでは、更に半年ほどは蟄居生活ということなので無茶はできない。本日はジョギングではなく筋トレーニングを30分ほど行った。明日の山が楽しみだ。
2001/11/23


■まだまだだよ
いつも走っている道を車で走ったら「3Km」あった。誤差は100m前後としても、毎日それだけの距離を歩き、走っていることになる。もう少し距離を伸ばしてもいいかな。最終的に5Kmくらいは歩いてもいいだろう。段々、身体が負荷になれてきたようだ。 習慣化すれば、それこそ「無血革命」ってことになる。
お風呂から上がって飲む牛乳(150cc)がとても美味しい。もっと飲みたいのは山々なのだが、厳しい管制下にあっては、それもままならぬ。 あはは。身体がとても心地よい。筋肉が喜んでいるようだ。明日は勤労に感謝して仕事をしなくてはならない。
2001/11/22


■走ることが原点!
昼食「力うどん」を食べた。餅ふた切れを全部食べたと言ったら、木蓮にバランスが悪いと叱られた。泣!1983年初版の「バックパッキング教書」を拾い読みした。骨格となる「荒野の思想」、自分の座標軸を今一度検証しておかなくてはならない。
毎日のジョギングに筋トレ(週3〜4回でいいだろう)をメニューに加えることにしよう。モノを担ぎあげる力が登山には必要だから。水泳を週1回ほど取り入れることができたら言う事ないのだが、、。スポーツは走ることが原点と思い知る。身体の調子がすこぶるいいのだ。肩の凝りも、足のしびれも、いつのまにかなくなっている。

食事も慣れてきた。毎日、満腹感のある食事をありがとう。何、昼間は幕の内弁当を食べたんだって!そりゃよかったね〜。頼むから好きなものを食べておくれよ。煙草の量、確実に減っている。一日5本以内に押さえることができたらブラボーじゃ。そうなれば禁煙も不可能ではないだろう。今日も赤丸だ。リズムだよ、リズム!新調したスーツが届いた。
2001/11/21


■火曜日
仕事で早稲田まで行ったので万歩計が10000を越えてしまった。50mを軽くジョギングし20mほど歩くスタイルでトレーニングを行ったところ、どっと汗が滲み出て来た。最後は50mダッシュを7本。これはサーキットトレーニングという手法だ。昨夜と同じ距離、所要時間は30分だった。段々と負荷をかけていく。まだまだ納得できるレベルではないなあ。かって陸上部に籍を置いた経験あるからだろう。無理をしてはならない。徐々に、ゆっくり、しかし確実にレベルをあげていけばいいのだ。食事、運動、嗜好、生活全域に亘って生活を変えて行く。それこそが生活習慣病克服の王道なのだ。段々と身体がしまってきていることを感じる。40代始めの体力を維持することが目標。
汗をかいた身体を浴槽に沈める。沐浴した後の「冷たいミルク150cc」がじつに美味しい。今日から柿に代わって「津軽りんご」がデザートに並んだ。すっぱくて気持ちがいい。津軽リンゴはリンゴの原点だ。今日も赤丸!

ミッションバラバを主人公にした「親分はイエス様」。実在のヤクザ牧師たちの生きざまが気にかかる。9/1日封切りの映画を見過ごしてしまった。DVDかビデオを待たなくてはならないようだ。病を得たせいもあるだろう。「人はパンのみにて生きるにあらず」この言葉が胸に突き刺さるなあ。信仰という二文字が脳裏を掠める。(掠めるだけなのだが)以下の言葉は、ある人が聖書にある言葉を抜粋して投稿していた言葉。結婚式などによく使われる有名な詩句らしい。私には、この言葉を咀嚼し理解する力が決定的に不足しているのではないか。むろん、文字は読める。それだけではダメなのだ。ヤクザは、なぜイエス様を親分としたか、それが知りたい。
> 主は私の救い。だれを私は恐れよう。
> 主は、私のいのちのとりで。だれを私はこわがろう(詩篇27.1)

> 愛は寛容であり、愛は親切です。また人を妬みません。
> 愛は自慢せず、高慢になりません。
> 礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、
> 人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。
> すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、
> すべてを耐え忍びます。
2001/11/20


■月曜日
夕食を終えてから40分ほどテレビを眺めてリラックスタイム、さてそれからトレーニングだ。ジャージーとシャツと黄色いヤッケとスニーカー。マンションの出口から右に折れ、まずガソリンスタンドまで軽いタッチで歩きはじめる。おおよその距離150m。その角から大通りまで軽いジョギングで身体を慣らしていく。走って歩き走って歩きの反復を繰り返しながら距離を稼いでいく。今日はいつもより遠回りをしてジョギングの時間を伸ばした。こうして負荷を次第にあげて行く。最初は20分、今日は40分歩いたことになる。最後は50mダッシュ5本、軽いタッチで仕上げとなる。所要時間40分であった。息は上がり呼吸も既に荒い。ようやくその頃になって汗が額に滲むようになってきた。有酸素運動は汗をかかなくては意味がない。身体がリズムに慣れていないせいだろうか。それとも山歩きをしていて、多少ではあるけれども基礎体力があるからだろうか。基礎代謝量が衰えていることもあるだろう。どうしたら汗をかくことができるか、更に研究の余地がありそうだ。

それから入浴。風呂上がりの牛乳150ccがじつに美味い。

昨日、図書館から当面の教科書である「夏山へのトレーニング」を借り出してきた。同じトレーニングをするのなら「山」にシンクロさせたものでなくては面白くないではないか。志を見失っては元も子もなくなるよ。毎日の料理に頭を悩ませて腐心している木蓮のことを思えば、基礎トレーニングなんて、わずか30分〜60分で完結する、のどかな世界だ。一念三千世界の思いを込めて料理を作る人がいるということに感謝しなくてはなるまい。継続は力なり、、今日も赤丸。
2001/11/19


■安息の日
09:00目覚めて、遅い朝食。炬燵にくるまって再び眠り。目覚めたのは13:30。さつま芋を2単位(160カロリー)食べる。太いさつま芋1/2くらい。つまり食っては寝をして過ごした次第。よほど疲れていたのだろうと、、甘い言い訳。それから図書館に行き、しこたま本を借り出してきた。その足で少し早い夕食。お好み焼きと焼きうどんを食べた。目視でカロリー総量が計算できるようにならなくてはならない。
木蓮は、人生のある時期(20代前半らしい)、カロリー計算に精励し極めた経験を持つ。その知識が再び活かされているようだ。一目見てカロリー総量を暗算してしまうのには舌を巻く。むろん私は「カロリーなんかしらんけんね」の世界に住んでいた。ケーキ一個が、日本酒一杯が、卵一個が、どんぶり茶わん一杯のご飯のカロリーなんか、俺知らんかんね〜。その私が、ここ数日というものカロリーを意識した食事を取っているのだから笑える。しかも「真剣に」である。喜劇と悲劇は紙一重というけれど本当だなあ。いや参った参った。

で、「お好み焼きと焼きうどん」をたらふく食べた罰として、夕方からの運動は、いつもの2倍の量をこなさなくてはならなかった。木蓮によればカロリー的には逸脱していないということだったが、満腹度が相当あった。それに今日はまったくといっていいほど歩いていない運動不足も加わる。「主治医は自分」の定理にしたがって、あえて2倍の負荷をかけたのだ。涙ぐましい節制というべきであろう。11月末に「栄養士指導」が予定されている。血液検査データが、それまでに向上していればいいのだが。もっとも生理的数字は、いきなりは無理だろうと思う。半年は辛抱しなくてはなるまい。すぐに結果を求める性急さを戒めなくては。「努力が報われる病気」「自分が主治医」と教えてくれた看護婦さんの言葉を素直に信じて「真摯な努力」を重ねて行こうと思う。
「山と渓谷12月号」を求める。
2001/11/18


■激動の一週間
木蓮と私の激動の一週間がようやく終わった。お疲れさまでした。
2001/11/17


■ 小春日和
昼食は「おろし蕎麦」。木蓮にメールで報告することになっている。夕食の献立を組み立てる上で必要なデータだ。「おろし蕎麦」ではカロリーが不足だという。同僚との付き合いという状況下では「選択の幅」も自ずと限られてくる。「おろし蕎麦」に天婦羅とかご飯を付けると、たちまちカロリーオーバーになってしまうところが難しい。薬を飲み始めているので「低血糖」が懸念されるという。午後4時頃に「飴玉」を一個ほうばって仕事に対処した。いまのところ「昏倒」するような場面には至っていない。
夕食は午後8時に取る。木蓮の工夫により「満腹感」溢れるメニューになっている。実にありがたいことだなあ。こんな病人と暮らし始めて気の毒なことだ。とんだ貧乏くじを引いたと後悔しているのではないか。決して料理が得意という訳ではないから、その負担は相当なものだろう。80カロリーを1点として、一日の総量を1600カロリーに調整しなくてはならない難儀さ。緻密で丁寧な仕事をする性質だけに、負担の重さが偲ばれる。長生きをしますからよろしくお願いします。あなたは好きなものを食べればいいんだよ。煎餅もケーキも、その他なんでも好きなものを食べればいい。私と同様ではストレスが溜まるからね。

ふと、三浦綾子著「病めるときも」という小説を思い出してしまった。同僚のMも同じ病気だという。酒豪であり大食漢の彼は「節制」などまったくしていないのだという。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んで死んでいくという生き方も壮絶だろうけれど、いずれ歳を重ねて失明などしたら、それこそ家族に大変な迷惑をかけてしまう。粋がっている場合ではないのだ。「食事制限」の辛さに耐えかねて挫折してしまう人が多いらしい。医者から「もっとしっかり食事療養しないといけないよ!」と叱り飛ばされていたお婆ちゃんがいた。笑い事ではないなあ。そうならないようにしっかり頑張ろう。

適度な運動のおかげで、最近はすっかり早寝になってしまっている。午後11時には布団に入るという、すんばらしい習慣だ。あは。おかげでMLへの書き込みができなくなってしまった。申し訳ない。
2001/11/16


■ 昼食
昼食はパスタ。大盛りで配膳されてきた。その1/3で充分。ゆっくり食べた。残すことは悪い事と教わった世代。これからは遠慮なく残すことができるというものだ。 改めて外食メニューを一覧してみると、特にファミレス系の店はカロリーが高いことが判る。制限500〜600カロリーの枠にあてはまるものがないのだ。和食系の店となると「蕎麦かうどん」ということになる。ご飯をつければ、その段階でカロリーを越えてしまう。まず根底から「食べ物」に関するイメージを転換しなくてはいけないようだ。そう考えると、さすがに鬱になり暗澹としてしまうのだが、私の為に料理の研究を重ねて工夫をしてくれる木蓮の為にも弱音は吐けない。
昨夜も食事の後、歩きに行くのを億劫に思ってしまったのだが(寒いとか疲れたとかの言い訳を並べて)、無理をして出かけたことだった。カレンダーに赤丸。自分を誉めてやろうと思った。半年かけて「新しい習慣」を生活に馴染ませなくてはならない。リズムを刻むまで、それを継続すること、それが私にできる唯一のことだ。掛かり付けの眼科にも赴いて「糖尿病」であることを告げた。さっそく眼底検査を行ったが「異常なし」とのことだった。合併症を起こさない為には血糖を正常値でコントロールすることが求められる。たったそれだけのことなのだ。

今月初旬からの騒動で、すっかりアウトドア気分が吹き飛んでしまった。山に関しては医者の許可を既にとってある。かなり負荷をかける登山でも大丈夫とのことだ。 カロリーを消費しすぎて低糖になり「昏倒」する危険もあるから、その折には「飴玉」を嘗めるようにとの指示が出ている。今日から鞄の中に「飴」を忍ばせている。まるで子供みたいなものだ。大笑。

「闘病日記」ならぬ「糖病日記」を、データに限って作成してみるのもいいかも知れない。歩いた距離の積算とか昼食に食べたモノとか、そういう客観的な事実だけを記録するのも意味があるだろう。万歩計のデータを転記して日本一周、世界一周の距離に換算すれば励みになるのではないか。まさしく千里の道も一歩からという訳だ。荒唐無稽と笑うなかれ!書き付ける私はごくごく真面目なのだ。(笑)
2001/11/15


■ 食事療法と運動療法と投薬の処方箋
11:00木蓮を伴って病院に赴く。糖尿病の怖さについて説明(恫喝というべきか)があり、まず食事療法と投薬、運動についての指示が出た。木蓮はその足で書店に向かい、関連書物の選択とモノの重さを測る計量器を求めてきた。容易成らざる事態であると改めて感じた。投薬により一時的に血糖値は下がるだろう。問題は生涯に渡って「数字」を維持しなくてはいけないということだ。まさしく生活習慣病ということが判った。脂質と糖が最大の敵。いままでの食習慣は大幅に変更しなくてはならない。もともとが農耕民族である日本人は、常に飢餓状態に置かれていた。そのDNAは体に刻まれているはずだ。飽食、過食という習慣に体が抵抗した結果がこれなのだ。要するに食べ過ぎだったことが原因。弁明の余地はない。関連書物を読むと、さすがに暗澹としてしまうのは致し方ない。これは体質改善という「大いなるPROJECT」なのだと覚悟を決めた。
朝と夜の食事は木蓮管理下に置かれる。問題は昼食である。今までの1/2のイメージで対処しなくていけない。しかも脂を使った料理は御法度に近い。トンカツは3切れだけ。ご飯はほぼ1/2 に制限される。いやはやえらいことになったものだなあ。
山に向かう時間がないままに11月中旬を迎えてしまった。街はすっかり晩秋の佇まい。山に行きたいとつくづく思う。
2001/11/14


■ 木枯らしの街
大宮にて1400〜1600まで試験。まずまずの出来であった。これで一息ついた。テキストはすべて片付けてきれいさっぱりしなくては。見たくない!あは。 街路樹が色を重ねて、はやくも散り始めている。11月半ば、いつのまにか晩秋。

ひさしぶりに息子に電話をする。就職の時に支度した靴は1年でダメになった由。天下のリーガルがわずか1年でダメになるとはなあ。靴が泣いている。モノを大事にする習慣が身に着くまでに人生経験を重ねなくてはならない世代だ。所帯を持ち子供でもできれば自ずと判ることだろう。 そういう私も衣服を、靴を、道具を大事にするという習慣を木蓮から学んだ。週1度の靴磨きという習慣のお陰で、一足の靴を6年近く履き続けることができた。さすがに皮が痛んで買い換えの時期になってはいるのだが、まだ履ける。靴をメンテナンスするワックスを準備しなくちゃ。 まだまだモノを処分しなくてはならない渦中にある。必要なモノだけを身辺に置く時期に入っている。削ぎ落とすモノは削ぐというスタンスだ。なるだけ軽くしておかなくてはいけない。

今日はトレーニングをしなかった。明日は病院に赴く日。木蓮も同道して、直接医者に確かめたいことがあるのだという。ここ数日というもの心労を重ねて疲れているようだ。食べさせたい気持ちと食べさせたらいけないという気持ちが相反してまごついているのだろう。すべては明日の検診で明白になる。
2001/11/13


■ 試験前夜
やるだけの事はやりました。基礎トレーニングはストレッチに始まる室内トレーニングを完了。カレンダーに赤丸。体調すこぶる良い。生活習慣病対策は、これからが本番だ。「主治医は自分です」と優しく諭してくれた看護婦さんの言葉が心に沁みる。
2001/11/12


■ 一日
08:00起床。食事。アウトドアルーム、キャンプ用「テーブルと椅子」に陣取り、09:00〜13:00まで勉強。3時間が集中力の限界だ。昼食の後、近くのスーパーまで木蓮と散歩がてら出かける。しこたま食糧を買い込む。15:00〜18:00まで勉強。ようやく三科目のテキストと問題を完了した。18:30食事を済ませてトレーニング。全力で30分ほど歩く。汗が滲み、少し息があがる。ストレッチ。背筋、腹筋を100単位で行う。入浴。牛乳200ccと柿1/2個。体重1.5キロ増加。脂肪の変換は順調に行われているようだ。NHK大河ドラマと「日本人はどこから来たか」シリーズを観る。観てる最中に睡魔に襲われる。一瞬深い眠りに入っていたようだ。

パープルストーブをアウトドアルームに置いて暖を取る。頼もしい燃焼音を響かせてくれた。点火する時は外でやらねばいけない。予熱は十分するぎるほどやるのがコツだ。燃料は灯油だからコストパフォーマンスは抜群である。ささやかなアウトドア気分を味わう。普段の生活の中で使ってやれば道具も喜ぶだろう。
2001/11/11


■ 聖徳太子
10:00起床。図書館。午睡。16:00〜18:00まで勉強。食事。トレーニング。入浴。19:30〜23:00まで楽しみしていた「聖徳太子」を観る。このお陰で、今夜は夜鷹してテキストとにらめっこしなくてはいけない。当然、明日の山は行けない。(身から出た錆)
起床が遅かったのと午睡がダメ。トレーニングが習慣になりつつある。かなり早い足で(全力に近い)2500歩ほど歩く。まだまだ息があがらない。ランニングはまだ先の話だろう。まず基礎は歩くことからだ。膝を痛めては元も子もなくなるから「歩き」にこだわる。次第に負荷をかけて「有酸素運動領域」までいかなくてはならない。いずれマラソン大会に参加できるレベルまでもっていきたいと思う。トレーニング計画表と実践の記録を作成してもいい。これは木蓮に作って貰おうと思う。
身体がしまってきていることを感じる。図書を探して座り込んで立ち上がる時に、身体が軽くなっていることに驚いた。わずか数日のトレーニングでこれだから継続したら相当な効果を生むはずだ。カレンダーに大きな赤丸をつけるのが励みになっている。 さて今からお勉強タイム。
2001/11/10


■ 4832歩
今日一日の歩計4832。へ〜こんなものか。カロリー消費量150。おいおい本当かいな。数字のマジックが可笑しい。一日歩いてケーキ一個に満たない消費量とは! 生憎の雨模様だったので室内トレーニングを行う。筋を丁寧に伸ばすストレッチを汗をかくほどに行い、スクワット、腕立て、腹筋などを、それぞれ100回単位でこなした。相当に苦しい。(笑)来年3月まで継続し(むろん、それ以降も当然なのだが)データの変化を見てみることにしよう。わずか5日ほど続けて、早くも身体が締まってきた感じがする。脂質を筋肉に変換し、基礎代謝量を増大する。いうまでもなく「継続」がポイントになる。カレンダーに赤マークを大きくつけて励みとする。珈琲も控え、煙草も、これからは本数を減らすことを実践。ありのままを観るということを「諦観」と言う。諦めの本来の意味は「明らかに観る」ということなのだ。 就業中の隙間にテキスト一冊を読了する。(あと2册控えている)日曜日には山に行きたいので、それまでに目処を立てておかねばいけないという切迫した事情で明日は朝から晩まで厚い問題集に取り組む。脳細胞もさぞかし活性化することだろう。まあこういうこともあっていいなあ。
2001/11/09


■ 系譜
病院に赴き人間ドックの結果についてヒアリングを受けてくる。まず「糖尿病」であることを告げられる。これは事実として受容しなくてはならない。ここから全てが始まる。ほぼ20年ほど前から体重は一定で推移している。標準体重から−6%前後の痩体であることを考えると「食べ過ぎ」ということはないとのこと。
再び、採血を行い「糖尿病の質」に特化した検査を行う。その結果が来週水曜日の問診の折に示され、治療方針が決定されるという。しばらくの間は「観察期間」が設定されるので、頻繁に病院に行かなくてはならないだろう。「ありのまま」を受容する姿勢が大事なのだろう。人間ドックを受診したからこそ発見されたことだと医者は言う。もっともなことだ。せめて1年に一度くらいは健康診断をすべきなのに、それをしない人達がいかに多いか。既に手後れという状態で病院に来る人達が圧倒的に多いのだと言う。

看護婦をしている従姉妹にメールを打ち、系譜に糖尿病患者がいるのかどうかを確認させた。母方の兄弟二人が糖尿であることが判った。遺伝子も要因のひとつには違いない。これは私の責任ではないなあ(笑)息子と娘にも、このことは伝えておかなくてはならないだろう。くれぐれも気をつけて生活して欲しいものだ。

万歩計(780円)を求めてくる。食事の前の散歩(競歩に近いスピード)で2000歩歩く。おおよそ15分。カロリーに換算すると、わずか60カロリーしか消耗していない。せめて30分は歩かないと効果がないようだ。ケーキ一個が400カロリーあることを考えると空恐ろしい。一日10000歩というけれど、それだけ歩くのは大変なことではあるまいか。まず歩くことで下半身の基礎を鍛え、それからランニングの段階に入れば効果が倍増するはずだ。食事制限ではなく「投薬」で血糖値を下げるという処方になる可能性もあるようだ。幸い、インシュリン依存型ではなさそうだ。半月前から発生していた大腿部の痛み、しびれ感は「糖尿病」ではなく「腰痛」からのものと、連係して診断した医者が言っていた。まずは安心というところ。
2001/11/08


■ 立冬
昼食はスパを半分だけ食べた。行儀が悪いことは判っているが、まずこれまでの半分に食事の量を落とさなくてはならない。並行して運動負荷もかけること。 よく噛んで食べれば満腹感も増すのだ。「よく噛んで食べる」ことが大事なのだ。と、、自らに言い聞かせるように(笑) 夕食はカレイの煮つけ、酢の物、ほうれん草のおひたし、それにご飯一杯とお味噌汁とほうれん草。かの永平寺のお坊さんたちは、さらに粗食である。負け惜しみではなく、一汁一菜式の食事で十分なのだ。基礎代謝を高める為の運動を継続してみることだ。
今日から立冬に入る。昨日から炬燵を出し、ついでにぬくぬくの羽毛布団に切り替え。いや暑いのなんの。
2001/11/07


■ 木枯らし一号
木枯らし一号吹く。食事を済ませた後トレーニング姿に着替え、30分ほど走り込みを行った。汗ばむくらいの運動量を自らに課さなくてはならない事情ができたのだ。血糖値が220前後という結果が出たのだ。これはもうりっぱな糖尿病である。今までは糖尿病予備軍としての位置付けだったのだが、もう認識を変えなくてはならない段階に入ったことを認めよう。データは正確な身体の状況を示してくれる。さっそく病院に予約を取り、更に精緻な検査を行うことになった。と同時に「長生き」をする為に「健康管理」に留意しなくてはいけなくなった。ある程度の覚悟はしていたのだが、こうなった以上、戦うしかないと決めた。まずこの病気の正確な姿を知らなくてはならない。日常の仕事に影響はないだろうが(いや、おおいにあるか)、徹底した自己管理を要求される。まだまだ死ぬ訳にはいかないからなあ。私も飽食の時代の洗礼を受けてしまった。食事療法と運動、それと規則正しい生活こそが、この病気をコントロールできる手段とある。
試験勉強は順延。さすがに勉強する気力が湧かなかった。
2001/11/06


■ 試験勉強
目の前のテキストを眺めて溜め息をついている。損害保険上級試験が13日にあるのだ。今日から9日まで素読と練習問題に取りかかる計画。金曜日までには「3科目」すべての演習を終えておかねばならない。溶解著しい脳細胞に「勉強」とは残酷なことではないか。 11月下旬の寒さだった。明日は木枯らし1号が吹き荒れるとのこと。いよいよ寒到来!さて勉強すべえ。でも、この試験に合格することに意味があるのかいな。ちょっと、いやおおいに疑問だ。
2001/11/05


■ アウトドアルーム
文化の日は晴というジンクスが一日ずれたようだ。 快晴の空模様、絶好の山日和であるにも関わらず、私は家に居る。何としたことだろう。これでは道具が泣くというものだ。来週こそは山に向かう。

渡米した娘の部屋は衣装部屋にし、同じく独立した息子の部屋はアウトドアルームになっている。昨年12月、池袋東急ハンズに出かけ、総額60000円もの大枚を叩いて設えた書棚には、溢れるばかりの書物が並んでいた。分厚い板で構成されたこの書棚は組み立て可変式になっていて、将来転居した時にもフレキシブルに対応できるようになっている。家具式書棚は、まず信じられないくらい高価であること、使い勝手が今一優れていないことで除外した。
一緒に暮らし始めてから揃えた山の道具と、一昨年から揃え始めたキャンプ道具と、それまでの生活用具とで押し入れが満杯になっていた。アウトドア道具はともかく、ここ数年、一ページも開かれることのなかった書物に関して一大決心の末、ようやく処分の目処が立ったことだった。ほぼ2/3近くまでに荷物を整理処分した。私に関しては、もうほとんど昔の生活道具はなくなった。 こまごまとした道具のメンテナンスがやりやすいようにBOXで仕分けされてある。安らぎの空間を目指した木蓮の意図は成功しつつあるようだ。

キャンプ道具も日常生活を過ごすに際しても役立たぬはずがない。部屋をテントに見立て、キャンプ用の椅子と丸いテーブルを並べれば立派なアウトドア空間の誕生だ。真鍮色に輝く灯油ストーブも揃った。少なくとも格好だけは(失笑)。山小屋のランプが天井から下がっていれば、まことに申し分ないのだが。

図書館に出かけ小西政継関連の書物を三冊借り出してきた。これからは本格的に山岳書の森に遊んでみようと思う。もうマニュアル関連の背表紙を眺め、渇仰するように求めることもないだろう。基礎は十分に培ったし、これからは実践あるのみだ。但し、山と渓谷社刊行「アルペンガイド」は全巻揃えることになるだろう。机上登山を試みる上での基礎資料となる。それに1/25000、1/50000、1/200000の地図も同様に増えていくことになるだろ。地図の等高線をなぞればイメージはいくらでも膨らんでいく。国土地理院の苦労が偲ばれるというものだ。
2001/11/04


■ 売ります買います
午後から一日雨となる。晩秋の雨はもの寂しい匂いがする。

NHK特集「あなたは今幸せですか」を観る。世界各地の平均的な家庭生活を営むファミリーの生活道具全てを家の前に並べて貰い「家族」の肖像写真を撮影し、発刊した。「あなたにとって一番大切なモノはなんですか」「あなたは今、幸せですか」と問いかけている。老婦人にとっては「ランプ」であり「先祖伝来の仏像」であり「家族」であり「鞄」であり、、その時々の価値観による各々の回答が添えられてある。それから7年後、そのカメラマンは再び同じ家族を訪ねて「同じ問いかけ」をするのだった。「ランプ」と答えた婦人は既にこの世の人ではなく、「仏像」と答えた家族の主は仕事の失敗により、仏像を売り払い後悔していた。当時の生活道具は四散し、唯一増えたものは「テレビ」だけ。「鞄」はいつのまにか「姿」を消し、「家族」と答えたファミリーに「父」の姿はなかった。離婚したのだという。
圧巻だったのは「日本家族」の「道具」だった。一戸建ての平均的家族のそれは、すべてが買い替えられており、これでもかというくらいの「道具」に囲まれていた。娘は一番大事なモノに「携帯電話」をあげ、夫婦は「家族」と答える下りでほっと安心もした。7年という歳月の中で「道具」が「家族」が変化して行く様を描いて考えさせられた。折しも私達も「道具」を減らすという作業を始めていたからだ。午後から山積されていた本を抱えて「売ります買いますの店」に運び込んだ。5700円という金子に化けた。

木蓮が園芸関連の欲しい本があるというので川口市街にある大きな「書店」に行った。私は4Fで自然関連の書籍を立読み斜読みで1時間を過ごす。1時間半もあれば、本一冊を読み切ることができる。これからはコレダナ(笑) ストーブの燃焼実験を行った。灯油を入れて圧をかけ、予熱を90秒ほどして点火!轟々と響く音が頼もしい。立派に灯油ストーブとして機能する。 我が家に加わった真鍮色に輝く「道具」は、どんな思い出を作ってくれるのであろうか。
2001/11/03


■ 居酒屋にて
16:00から18:00まで会議。その後、居酒屋にて軽く一杯。大好きな牡蠣を3個食べた。レモンをかけて食すと、絶品。白子も食べた。これも美味。やはり肉系統よりも魚系が舌になじんでいる。ほっぺたが心なしか「ふっくら」してきたようだ。娘からメール届く。同封した文庫本を3日で読み上げたとのこと。選んで送った文庫本は、次の三冊。「鉄道員」「春の夢」「ハーケンと夏ミカン」。古本屋を冷やかしたところ、高校時代に一行一行をなぞるように読んだ、林 伊夫著「わがいのち月明に燃ゆ」が500円で売られていた。大事に扱われていたのだろう。背表紙の装丁も発刊当時のままだった。迷う事なくレジに運んだことだった。 注文していた「灯油ストーブ」が届いた。点火実験は明日「文化の日」に行うことにした。
2001/11/02


■ 頑張っている御褒美
様々な道具を破棄した反動もあるのだろう。今日、新しいストーブを発注した。明日、会社に届くという。頑張っている自分への御褒美だ。このストーブは4畳半の部屋の広さに限定すれば、家庭ストーブに匹敵するカロリーを持つ。アウトドアルームで暖を取るのに十分だ。
灯油ストーブのメリットは、燃料費が安い事、引火点が40度以上ということでガソリンに比べて安全であるという事に尽きる。点火させるまでに踏む手順がめんどうというデメリットはあるものの、そのプロセスを楽しむ面もあるのだ。その点、家庭用灯油ストーブは情緒も何もあったものではない。予熱はボタンを押すだけの自動点火式。原理はまったく同じ。

http://www.tokyo-bay.ne.jp/~kou1/301.htm 』に、その全貌が掲示してある。関心のある方は是非ご覧になってください。 もちろん、頑張っている木蓮への御褒美も考えてある。一番小さくて価値のあるものといえば、それは「輝く石」だろう。12月のクリスマスプレゼントは、それで決まりだ。数字の桁は○○○○○○円クラスにしなくてはなるまい。もう一つ○が増えたらたちまち破産してしまうなあ(笑)しかもそれを求める場所は、あの銀座ティファニーでなくてはならない。師走の銀ブラも悪くない。慌ただしい5年の歳月だった。ようやく、ここまで辿り着いたという感じがする。

体重少しだけ増加傾向。あと2Kgほど体重を増やしたいと思い、高カロリーの食物を意識して食べている。まずお風呂あがりに牛乳を350ccを飲むことを習慣づけている。 夕食もご飯半分ほど増やし、ほぼ満腹状態にする。朝食にも牛乳を飲み、珈琲の量を減らしている。わずか3.4日で500gほど体重が増加した。 並行して基礎トレーニングをやっている。スクワット、ようやく90回できるようになった。少しづつでいいのだ。
2001/11/1


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