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奥多摩逍遥登山 2011.01.08-09

奥多摩逍遥登山 二日目

2011.01.09(日)快晴
コース
「高水三山縦走」

2011年、錆落としの山として選び出した山は「高水三山」。奥多摩入門コースとして最適。規模は小さくとも立派に縦走コース。高水山〜岩茸石山〜惣岳山と三つの頂上を踏み御嶽駅に降りるコース。日暮れまでには下山できるだろう。

0900奥多摩から軍畑駅に向かう。続々と人が降り、一人もしくは連れ立ちながら颯爽と山に向かって歩き始めてゆく。1000駅前の商店で行動食を求め出発した。右手に流れる岩茸石山を源流にする平溝川沿いに歩く。高源寺までは民家立ち並ぶ、のどかな里山コースとなっている。やがて高水山登山道の緑の分岐指標が見えて来た。コンクリート舗装の道が続く。かなりの斜度があり小刻みに歩かないとたちまち息が切れる。背中を陽照らされ映る自分の影を踏みながら黙々と歩いた。山に身体をならすまで、いわば準備運動のようなもの。古い古刹の高源寺を過ぎ10分ほどで砂防ダムと分岐する階段状の登山道に取り付く。ここで一本立てる。上着ジャケットを脱ぎ水を口に含んだ。

整備された山道を淡々味わい深く歩く。登るにつれて「合目」を示す古い「丁石」が目に入る。この道が古くから使われていたことを窺わせる。一時間歩いて常福寺境内へ辿り着いた。ここでは 「高水山獅子舞」が毎年奉納されるそうだ。(参考) 
寺の裏手から高水山(759m)山頂まで七分の距離。小高い丘を登り詰めると山頂碑があった。溢れる陽射しの中で三組のパーティーがランチをしていた。丸太ベンチにザックを下ろし、ここでちょっと早いランチとした。

岩茸石山までの40分は高低差の少ない道。最後の直登を経て山頂(793m)に至る。高水山を振り返りなだらかな尾根稜線を一望した。 昨日に続いて風のない好天気に恵まれた。前回(一年前の今頃)来たときより人の数が少ない。野点道具を取り出し、水を沸かして珈琲と煙草を心ゆくまで楽しんだ。棒の折山から縦走してきた若い人が三人ほど現れ元気の良い挨拶をしてくれた。屈託のない明るい顔を見るのは気持ちがいいものだ。携帯で木蓮さんに「岩茸石山」(793.3m)画像付きメールを送信し惣岳山に向かった。。

視界のいい尾根筋の道を辿りのんびり歩き、幾度かの登り返しを経て惣岳山(756m)に至る。ここは鬱蒼とした針葉樹に四方を囲まれ視界はまるでない。陽射し射し込む倒木に腰を下ろし水を飲んだ。視界の良い尾根伝いに歩く。道は一本道、迷いようがない。とはいえ下りの傾斜はかなりのもの。30分歩いて5分休みながらゆっくり歩いた。午後の陽射しが向かいの山肌を照らし始めた。「関東ふれあいの道」石碑に御嶽駅までの距離が刻まれている。やがて民家の屋根が木立の隙間に見え始める。電車の通過するのどかな響き、車のエンジン音が近くに聴こえて来た。ああ、もうすぐ山が終わるなあと来し方の道を振り返り惜しみながら御岳駅1600に下山した。黄昏色に町が染まり始めていた。あと30分到着が遅れていればヘッドランプを取り出す場面だった。

無事下山メールを木蓮さんに送信。ザックを下ろしてトイレに向かった。情けないことだが脚がガクガ ク笑っていた。六時間の山旅だったけれど十分満足した。1652の電車で奥多摩駅に向かった。駅に着いたときはすっかり夜の帳が降りていた。駐車場で車を拾い「もえぎの湯」に向かった。「もえぎの湯」の駐車場は満杯だった。入浴を諦め帰途に着いた。青梅街道沿いのラーメン「福の家」で、いつものチャーシューメンを食べた。草履のような大きなチャーシューが五枚も載って800円は安い。

青梅から一般道を新宿に向かう。下高井戸首都高速に乗って2130に無事帰宅した。
髭は伸び、脚はよれよれ。錆落としの初登山は無風快晴に恵まれ快適だった。
明日になれば身体のあちこちが悲鳴を上げることだろう。



後記
次回は少しレベルアップしてみよう。まだまだ余力を残している。

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