それでも花は咲く


■窓際でいただきものを育てる(1998年4月-2000年9月)
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東京都某所、木造ボロアパートの2階。ここにはベランダが無かった。

ヒャクニチソウ 窓と手すりの間の僅かなスペースに、小さな鉢をチマチマと置いて育てていた。

※右は、郵便局でもらった種から育てたヒャクニチソウの蕾。オレンジ色の花が咲いてくれた。

ヒャクニチソウと一緒に蒔いたキンギョソウもきれいに咲いた。鉢に種を蒔いて水をやっていただけである。植物が育ってゆくのを見るのは楽しい。


クロッカス ※左は、実家からもらってきたクロッカスの鉢植え。
クロッカスは、黄色が春一番に咲き出す。


ベランダの無い園芸はいろいろ辛いことが多い。
手すりと窓の隙間は15cmくらいしかなく、4号鉢を置くのがやっとである。
下階に水を垂らすことも厳禁なので、水やりの都度、鉢皿に流れ出た水をバケツに空けていた。

でも、窓の外は大家さんの家の庭。おばあちゃんがいつも丹精込めて手入れをしていた。「桜以外はなんでもあるのよ」という言葉のとおり、緑豊かで、我が家のポチ鉢園芸の借景として、心和ませてくれた。


ザクロ ※左は、近所の家の庭に植えられていたザクロ。
緑葉に朱赤の花が鮮やか。


このアパートに3年半ほど住んだ。その間、しだいに草木を慈しむ心を育てられたように思う。

通勤の行き帰りに目にする、ザクロの花や実、萩の花。ひとところに長く住んだこともあり、近隣の植栽に気づくようもになった。




ニチニチソウ ※右は、実家からもらったニチニチソウ。
夏の間中、途切れることなく花をつける。


最後の年には、勤め先近くの六本木アークヒルズガーデンでハーブ苗をもらったり、フラワーフェスティバルで花鉢を買ったりするようにもなった。

そして、連れて帰った花の名や育て方を図鑑で調べることを始めたのも、このころからである。ちなみに初めて調べた花はディモルフォセカ。赤紫の鮮やかな色だった。


ポプシー ※種から育てたプンゲンストウヒ「ポプシー」。
6号鉢。大きくなった。なりすぎた、、、。


原人がクリスマスプレゼント交換会で貰ってきた種を蒔いたのも、このアパート時代。パッケージの説明書きには「あなたの手でクリスマスツリーを育ててみませんか」とあった。小さな芽からヒョロヒョロと育ったこの木、40cmの大株に育った。

調べてみると、プンゲンストウヒ「ポプシー」(Picea pungens 'Hoopsii')らしく、樹高6m以上の大木になるという、、。

2003年5月5日、母親の親戚の植木屋さんに里子に出すことにしました。元気で育っておくれ。


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