〜正月恒例登山〜
「鎌倉源氏山」
江ノ島〜七里ケ浜〜稲村ケ崎海岸を逍遥して源氏山へ

1999.01.03
江ノ電


正月3日、朝6時に起床。
東海道線藤沢駅0800到着。江ノ電で腰越駅到着0900。

地図 江ノ電はとても情緒があって好きなんです。 この電車に乗りたいばかりに昨年初めてこの計画を立案したようなもの。
夏の湘南もいいのですが、江ノ島を臨みながら海を散歩するというのも、また素敵です。
稲村ケ崎から極楽寺切り通し、大仏切り通しを経て鎌倉源氏山(標高93m?)までゆっくり日だまり登山という企画で。昨年も同じ時期に、同じコースを辿りました。以来、我が家の正月の恒例行事となったようです。

この道は、かって新田義貞が鎌倉に攻め入った道。歴史溢れる鎌倉の道を、こういう形で歩くのもいいものです。 ひと粒で二度おいしい式ではありませんが、海と山の両方を味わう贅沢登山。海からという事は海抜ゼロメートルということを意味します。93mの標高は山といえるか?(ちょっとギモンですが、ちゃんとした標識がありますので、まあその範疇にいれてもいいでしょう。)それに富士山もちゃんと展望できますしね。

楽しいお弁当はコンビニで煮込みうどん、おにぎりを手配。元旦に丹沢ヤビツ峠で仕入れた名水を持参。(1月1日、丹沢登山をしてきたのです)稲村ケ崎でおいしい珈琲を立てて飲もうと言うことになりました。ちなみに昨年も同じ場所で珈琲を立てて飲もうとしたのですが、相棒が肝心のバーナーを忘れるという間抜けぶりを発揮してくれました。(笑)

腰越駅で江ノ電を降りて左へ。5分ほど歩けば海岸線。右手に江ノ島の全景。車の往来の激しい歩道を避けて海岸に降り、稲村ケ崎を指呼の間に見ながら潮の香り漂う七里が浜海岸線をゆっくり逍遥。雲が垂れ込めて天候は今いち。群雲の隙間から溢れる僅かな太陽の光が随分と暖かく感じられました。

相棒は最近カメラに目覚めました。昨年暮に仕入れたばかりのレンズの試し撮りで盛んにシャッターを切っている。時折、申し訳なさそうに私にカメラを向ける。愛想笑いもなかなか苦しいものがあります。私は貝殻を探しながら砂の感触を懐かしんでいました。

振り返れば江ノ島がどっしりと浮かび、右手には涌きたつ雲に隠れた富士が、少しだけ見えていました。行きつ戻りつしながら稲村ケ崎まで、ほぼ1時間半かけて歩きました。ズックの靴は砂だらけ。この感触もまた楽しいものでした。

稲村ケ崎でお弁当を広げ、少し早いお昼にしました。石段に陣取り、(今回はは忘れないで持参した)バーナーに点火。ふーふー言いながら熱々の煮込みうどんを食べ、おにぎりをパクつきました。湯気の暖かさがなんともあったかい。海を渡る風の冷たさも気になりませんでした。

2.3人のカメラマンが思い思いの位置で三脚を立てていました。ここからの景色は確かにカメラに収めたくなる風景です。見た通りに写すには、なによりも技術とそして道具が必要ですね。写真は、なかなか難しいですよね。私ならスケッチを選ぶけどなぁ。

11時半食事を終えて出発。極楽坂切り通しを経て極楽寺参拝。ここから冬枯れの草絨毯。起伏のある坂道を登り始め一気に源氏山まで行きました。心なしか往来する人の数が昨年より多かったように感じられました。銭洗い弁天詣での人たちで賑やかさ。

標高93mの源氏山頂上には源頼朝像が鎌倉の町を一望しながら、厳めしく在りました。ちょっと怖かった。少し汗をかく程度でしたが、これはこれで立派な登山。昨年の長雨で土砂の崩れが激しかったようで、道の至るところに補強柵が巡らされていました。

辿り着いた鶴ケ岡八幡宮は人、人の海でした。
文責: 木蓮

後記:我が家の正月の恒例散歩コースです。山に馴染みのない方でも楽しめますので、ぜひ一度、お試しください。


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