■サフィニアひと鉢から(1997年4月-1998年3月) 埼玉県某所、アパートの2階。ここのベランダは結構広かった。 園芸にはまだ目覚めていなかった。花屋の前で足を停めることもなかった。悲しいかな生活に精一杯で心の余裕がなかったのである。お金の余裕もなかった。 ※右は、初めて育てた花。赤紫色のサフィニア。 ホームセンターの園芸コーナーでポット苗を買い、一緒に求めた駄温鉢に植えた。たしか初夏だったと思う。 サフィニアという名前もろくに知らなかった。ただ、明るい花色が気に入った。 これがよく咲いてくれた。 花柄摘みもろくにしないのに、どんどん、どんどん、咲いてくれた。 夏の間中、この花を切ってジャムの空き瓶に挿し、テレビの上に飾った。胸苦しい生活に、一点、彩りを添えてくれた想い出深い花である。 |
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